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4 振り向かないから俯いた
放課後の教室。 クラスメイトのほとんどは残っている。 もちろん薫も。 別に彼らの間に特に会話があったわけではないが、みんな教室に残った。 君は、いたたまれなくて、教室の前の廊下で小さくなっていたけど。
「どうするの…?マジで死んだよ…?あいつ…。」 確かクラス委員だった奴が口を開いた。 「知らねぇよ。あんな奴。ウチ等は関係無いし。」 クラスメイト達の顔は恐怖で引き攣っている。
別に、こいつ等のせいじゃないけど。 自殺まで到った理由なんて、どうせ誰にもワカンナイんだろうし。 解るわけもないし。
薫が、クラスメイト達と、廊下にいる彼を交互に見ていると、教室の中では話がまとまったようだ。 「いい?このことは絶対内緒で。」 「山岸が死んだのはこのクラスの責任じゃない。」 「あいつが、勝手に死んだってことで。」 どうせそうなると思っていたから、特別驚きもしなかった。 すると、廊下にいた彼が教室に入ってきた。 「あれ?森本帰ったんじゃなかったの?」 廊下にいた彼、森本は悔しそうに拳を握った。 「お前等…それでいいのかよ…?命が一つ消えたんだぞ…?」 森本は目に溜まった涙を、手の甲で拭う。 「森本、お前、何カッコつけちゃってるわけ?」 「お前だってどうもしなかっただろ?同罪だよ。」 森本は奥歯を噛み締めて、教室を出て行った。 私も森本を追いかけた。
『森本。』 君の後ろを、少し離れて歩く。 と言っても、足が無いから、歩いてるわけじゃないけど。 声を掛けても、当然聞こえなくて。 悲しくなった。 『森本。』 悲しい。 君が振り向かないから、私は俯いて歩いた。
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3 泣き方を忘れた
君が羨ましい。 私は泣き方すらも忘れてしまったらしいから。 教室のざわめきの中、私の為に泣いてくれたのは、君一人だから。 解ってはいたけど、やっぱりなんだか寂しかった。 『あーぁ。死んじゃったんだ。私。』 誰にも聞こえることの無い呟きは、教室のざわめきとなって消えた。 担任の前だからか…私に関心も無かったクラスメイト達は、泣いたふり。 「薫ちゃん…何があったんだろう…。」 「山岸…相談してくれれば…」 『は?馬鹿じゃない?誰だよ、お前。勝手に人の名前呼んでんなー。』 薫は一人ケラケラ笑う。 笑いながらも自分の机から、置きっぱなしにしていた教科書を取り出す。 いつか担任が気付かないか、と置きっぱなしにしていたのだ。 『くだらな。』 どのページを開いても『ウザい』『キモい』『学校来んな』『死ね』。 『ホントくだらな。』 わざと、机の上に教科書を放置しておく。 担任が私の机の上の教科書に気が付いて、寄ってくる。 『ハッ!担任にバレたらお前等はどんな反応するんだろうな!』 自嘲気味に笑ったが、一瞬君がこちらを見た気がして…。 担任が来る前に、教科書を隠した。 『へぇ〜。幽霊ってこんなことも出来るんだ〜。便利だね〜。』 やっぱり出てくるのは自嘲的な笑いだけ。 『まぁ…いいや…いつ成仏するかワカンナイし、授業受けよ。』 薫は自分の席に座って授業を受け始めた。 暗い雰囲気になっていたクラスメイト達も、すぐに授業に集中した。 いつまでも泣いていたのは君だけだった。
自分で書いといて言うのもなんですけど、可哀想な子ですね、薫。 『君』も可哀想です。 いろんな意味で。 きっと次くらいで『君』って子の名前とか出てくるんだと思います(無責任っぽい発言)
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| お題。 |
2 どうやって歩いていた
家を出ると、辺りは真っ暗だった。 「えっ!??何っ!?」 道も、家も何も無くて、そこにいるのは薫るだけ。 「何でっ!?今さっきまで、みんないたのに…」 とりあえず、足を踏み出してみる。 すると、なんとも言えない浮遊感。 足を踏み出すたびに、どこに向かっているのか解らなくなる。
どこに向かっているのだろう。 どうやって歩いているんだろう。 誰もいない。 音も無い。 光も無い。
怖い。
恐い。
コワイ。
イヤだ…一人にしないで…
薫は硬く目を閉じる。 「イヤだ…イヤ…ヤメテ…イヤ、イヤ、イヤイヤイヤイヤイヤイヤ…ヤメテっ!!誰かここから出してっ!!!」 薫が目を開くと、そこは見慣れた教室だった。 「アレ…?教室……?」 教室には、みんなの顔がある。 大事な君の笑顔もあった。 「また…夢…?」 薫が呟いたのとほぼ同時に、担任が入ってきた。 担任は、辛そうな声で呟いた。 「山岸は…山岸薫は……」 薫は首を傾げた。 ―――ここにいるのに…?――― 担任は続けた。 「昨晩、学校の屋上から飛び降りて…亡くなった…」 教室が一気にざわついた。 ―――死んだ…?やっぱり…死んだんだ…――― 大事な君は泣く。 ―――優しいね…私の為なんかに泣いてくれるんだ―――
続編です。 これ、今思えば、11話連続で書いたから、最後もまた可笑しくなってますよ。 一日で11話は、僕には無謀な挑戦でした。
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| お題から。 |
再びお題から話を書きたいと思います。 今回は『自問する11のお題』です。
1 何でここにいるんだろう 2 どうやって歩いていた 3 泣き方を忘れた 4 振り向かないから俯いた 5 風が冷たい 6 見下ろした自分の足跡 7 痛みは何処にあるのだろう 8 覚えてた涙 9 全てを捨てて逃げたかった 10 まだ行く場所がある 11 平気
ここからいただいてきました。 お題配布サイト コ・コ・コ http://kokoko.ifdef.jp/
これも11話続きます…。 続く話しか書けないみたい…(汗) それでは、早速一話(?)からスタート。
1 何でここにいるんだろう
目を開けても、そこは真っ暗で、何も見えなかった。 暗闇の中、目を凝らすとうっすらと何かが見えてきて。
それは、泣いている君の顔だった。
夢だった。 可笑しな夢。 目を開けると、そこは自分の部屋で、朝の光が窓から差し込んでいた。 「…変な夢…。」 薫は目をこすり、もう一度、自分の部屋だということを確認する。 「あれ…?私…?飛び降りたんじゃなかったっけ…?」 確かそのはずだ。 生きるのが嫌になって、学校の屋上から飛び降りたはず。 「それも…夢…?」 とりあえず、制服に着替え、階段を下りる。 階下からは、家族の楽しそうな笑い声が聞こえてくる。 「…死んでない…。」 薫は可笑しな現象に首を傾げながら、家族の集うリビングに入っていった。
家族はいつもと変わらなかった。 いつもの朝食、いつもの笑顔、いつもの朝の風景だった。 「…何で…?何で私、ここにいるの…?」 薫の呟きは誰にも聞かれることなく、朝のニュースに掻き消された。
朝食を終え、学校へ行く準備が整うと、母親が笑顔で送り出してくれた。 「いってらっしゃい。お弁当忘れてないわね?」 ―――お弁当…?今までそんなもの一度も持って行ったことはないのに…?――― 「お母さん?弁当なんていつも持って行ってないじゃない。」 薫の言葉に母親は首を捻る。 「あら?毎日持って行ってなかったかしら?」 「え?何言ってんの?まぁいいや。時間だから行くね。」 そう言って家を出た。
ハイ。またしても自殺ネタっつーか、死ネタですね。 ホント好きだな、登場人物殺すの。 そんなつもりは毛頭無いのに、出来上がると、絶対誰か死んでる(笑) 今、いくつか話を書いてますけど、死なせないようにします。 ちゃんと生かします。
ってことで一話終了です(ぐだぐだ感漂いまくりですね…) 何か鬱陶しく続きますが、薫をどうぞよろしくお願いします。
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| 愛してると言いたくて |
小高い丘の上の小さな墓地の前に一人の男が立っている。 「ただいま…リナリー…久しぶり…」 一輪の花を添えると男は微笑み、墓標に語りかける。 「ごめんな…言えなくて……ごめん…」
愛してると言いたくて
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| おもちゃ |
「ティッキ〜、なぁに?それ〜。」 部屋に入ってきたロードは、ティキの横に座る人間を指差して言った。 「ロード…コレか?ユウっつうの。綺麗っしょ?」 隣に座っているユウの頭を撫でながらティキは微笑む。 ロードもティキに笑いかける。 「へぇ。新しいおもちゃかぁ…。」 ロードは嬉しそうにユウの黒髪を引っ張った。
おもちゃ
「コムイさんっ!!神田はどうなったんですかっ!?」 アレンは司令室に入るなり叫んだ。 科学班班長のリーバーとなにやら話し込んでいたコムイはアレンに視線を向ける。 「アレン君…僕達も必死で探しているんだけど…」 「神田がノアに連れ去られて三日も経っているんですよ!?」 司令室にアレンの声が響く。 「それなのに…生きているかさえ判らないなんて…っ」 言い辛そうにコムイは口を開いた。 「アレン君…神田君はノアに連れて行かれたんだ…生きてる確率は……」 コムイが言い切る前にアレンは首を大きく左右に振り、目を瞑る。 「嘘だ…嘘だっ!!」 叫んで司令室を飛び出すアレンに、誰も掛ける言葉が無かった。
三日前、神田は一人で任務へ向かった。 そして現地にいたファインダーから連絡があった。 現地でノアと遭遇、交戦の後神田が連れ去られたと。
アレンは自室へ向かう途中、何度も神田の名を呼んだ。
「ユウ」 人形のように、ただ黙って座っていた神田に、ティキは声を掛ける。 神田はゆっくり振り返り、ティキを見ると、少しだけ笑った。 「ティキ…何だ…?」 「お仕事。ここ行って。」 と言ってティキは千年公から預かったカードを差し出した。 「イノセンスが見つかったんだってー。千年公も人使い荒いよなー。」 「ティキ。エクソシストがいたら…どうすればいい…?」 ぼやくティキに、神田は問う。 「あぁ〜、殺っちゃえば?」 適当に返事をする。 「…そうか。」 頷くと席を立ち、六幻を握る。 「えっ!?ユウ、もう行くのか?」 神田は何も言わずに出て行った。 ティキは椅子の背もたれに寄りかかって天井を仰いだ。 「エクソシストね…ユウもエクソシストなのに。」 呟くように言って、神田の後を追った。 俺は何か大切なことを忘れている気がする。 でも…目が覚めた時には、あそこにいて、あいつがいた。 俺は何を忘れているんだ…?
神田にはこの三日より前の記憶が無かった。 解ることは、自分が誰なのかと誰に拾われたかぐらいだ。 記憶が無いのだから、周りにいるティキ達の言うとおりにするのが一番だろう。 だから、イノセンスの破壊を行うのだ。
団服を着たアレンは司令室にいた。 コムイは机に肘をついている。 「アレン君。任務に行ってもらうよ。」 「こんな時に…ですか…。」 アレンはコムイに挑むような視線を向ける。 コムイはやんわりと笑って話を続ける。 「こんな時だからこそ、だよ。」 「わかりました…。」 アレンは団服を翻し、任務に向かった。
「神田……。」 自然と口からこぼれる言葉。 恋人が消えたのが、こんなにも、辛くて悲しい。
「ここか…イノセンスを探せばいいんだな…。」 ティキに拾われてからの初仕事だ。 絶対に成功させなければ。 いつ何があるか解らない恐怖が神田の不安を煽る。 ―――大丈夫だ。俺には六幻がある。――― 目覚めた時に手にしていた六幻…きっと自分にとって大切なものだ。 神田は六幻と共に、ティキに言われた場所へ赴いた。
「ありがとうございます。行ってみますね。」 「気をつけるんだよ。」 アレンは市場での聞き込みを終え、奇怪が起きているという教会へ足を運んだ。
ギィィィ… その教会の重い扉を開けて、アレンは中に入った。 確かに独特の雰囲気はあったが、見る限り綺麗な教会だった。 ―――イノセンスによる奇怪が起きているとは思えない……まさかもうAKUMAに……?――― アレンが最悪の場合を考え、立ち尽くしていると扉の開く音が教会の中に響いた。
ギィィィ…… 重々しい音と共に姿を現した人影を見て、アレンは絶句する。 「ウソ……カン…ダ……?」 神田はアレンの存在に気付き、六幻を握る手に力を込めた。 「誰だ、てめぇ…」 「神田…?僕です、アレンです。」 アレンは神田に歩み寄っていく。 神田の表情が段々険しくなっていく。 「俺のこと知ってんのか…?」 「神田…?何言ってるんですか…?まさか…覚えてないんですか…!?」 アレンはそこで立ち止まる。 アレンの胸にあるローズクロスを見て神田の表情が変わった。 「その胸…てめぇ、エクソシストか?」 六幻を抜き、構える。 「神田…?」 「てめぇは、ここで死ね。」
「ぅあああぁぁっ!!」 アレンの右腕が地に落ち、鮮血が止め処なく流れ落ちる。 返り血を浴びた神田が薄く笑み六幻を向ける。 「次はどこがいい…?まぁ…どこでもいいよな…」 「…っ…かんだっ…」 「てめぇは、死ぬんだからよ。」 ドスッ、という鈍い音。 六幻がアレンを貫き、そのまま腹を掻き切る。
ビチャッ。
「くぁっ…」 ガクッと膝を付き、アレンは倒れた。 ドクドクと血が流れ出し、床に血の海が広がる。 六幻から滴り落ちた鮮血が、血の海へ落ちる。 「ハァッ…カ、ンダッ…」 神田は苦しそうに呼吸するアレンを見下し、顔に飛んだ返り血を拳で拭うと六幻をアレンの首に添えた。 「おい。これでてめぇは死ぬ。何か言い残すことがあんなら言っとけよ。」 神田は冷酷な声で言い放つ。 「ハッ…カ…ンダ…ハァッ……」 アレンが喋り出したと同時に六幻を振り上げる。
「カン…ダ…君が生きて…いて…よか…………
―――!?―――
全て言い終わる前に、アレンの首は飛んだ。 鮮血が激しく噴出した。 「……ア…レン…?」
カランッ…
六幻の落ちた音が虚しく響く。 神田は変わり果てたアレンをただ見つめた。 「俺が…アレンを…?…う…あぁぁああっ!!」 記憶を取り戻した神田は泣き崩れた。
ピチャ、ピチャ…と血溜まりを踏んで、ティキは神田の背後に立つ。 「ユウ…?俺は壊れたおもちゃはいらない。」 冷たく言い放ち、床に落ちていた六幻を神田の胸に突き立てた。 「ぅあ……」 神田はアレンを抱き抱えたまま、床に倒れる。
ドサ…
「バイバイ、エクソシスト。結構楽しかったよ。」
ギィィィ………
教会には二人の血が混ざり合って、大きな海が出来ていた。
読み難かったんでまとめちゃいました〜。 長いっすね。
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| おもちゃ |
「ぅあああぁぁっ!!」 アレンの右腕が地に落ち、鮮血が止め処なく流れ落ちる。 返り血を浴びた神田が薄く笑み六幻を向ける。 「次はどこがいい…?まぁ…どこでもいいよな…」 「…っ…かんだっ…」 「てめぇは、死ぬんだからよ。」 ドスッ、という鈍い音。 六幻がアレンを貫き、そのまま腹を掻き切る。
ビチャッ。
「くぁっ…」 ガクッと膝を付き、アレンは倒れた。 ドクドクと血が流れ出し、床に血の海が広がる。 六幻から滴り落ちた鮮血が、血の海へ落ちる。 「ハァッ…カ、ンダッ…」 神田は苦しそうに呼吸するアレンを見下し、顔に飛んだ返り血を拳で拭うと六幻をアレンの首に添えた。 「おい。これでてめぇは死ぬ。何か言い残すことがあんなら言っとけよ。」 神田は冷酷な声で言い放つ。 「ハッ…カ…ンダ…ハァッ……」 アレンが喋り出したと同時に六幻を振り上げる。
「カン…ダ…君が生きて…いて…よか…………
―――!?―――
全て言い終わる前に、アレンの首は飛んだ。 鮮血が激しく噴出した。 「……ア…レン…?」
カランッ…
六幻の落ちた音が虚しく響く。 神田は変わり果てたアレンをただ見つめた。 「俺が…アレンを…?…う…あぁぁああっ!!」 記憶を取り戻した神田は泣き崩れた。
ピチャ、ピチャ…と血溜まりを踏んで、ティキは神田の背後に立つ。 「ユウ…?俺は壊れたおもちゃはいらない。」 冷たく言い放ち、床に落ちていた六幻を神田の胸に突き立てた。 「ぅあ……」 神田はアレンを抱き抱えたまま、床に倒れる。
ドサ…
「バイバイ、エクソシスト。結構楽しかったよ。」
ギィィィ………
教会には二人の血が混ざり合って、大きな海が出来ていた。
あとがき〜。 言っておきますが『神アレ』です。 ある意味一番幸せな死に方かも…(そんなこと思ってるのは僕だけ) やっぱ死ぬときは大事な人と一緒がいいですよ。
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| おもちゃ |
「ここか…イノセンスを探せばいいんだな…。」 ティキに拾われてからの初仕事だ。 絶対に成功させなければ。 いつ何があるか解らない恐怖が神田の不安を煽る。 ―――大丈夫だ。俺には六幻がある。――― 目覚めた時に手にしていた六幻…きっと自分にとって大切なものだ。 神田は六幻と共に、ティキに言われた場所へ赴いた。
「ありがとうございます。行ってみますね。」 「気をつけるんだよ。」 アレンは市場での聞き込みを終え、奇怪が起きているという教会へ足を運んだ。
ギィィィ… その教会の重い扉を開けて、アレンは中に入った。 確かに独特の雰囲気はあったが、見る限り綺麗な教会だった。 ―――イノセンスによる奇怪が起きているとは思えない……まさかもうAKUMAに……?――― アレンが最悪の場合を考え、立ち尽くしていると扉の開く音が教会の中に響いた。
ギィィィ…… 重々しい音と共に姿を現した人影を見て、アレンは絶句する。 「ウソ……カン…ダ……?」 神田はアレンの存在に気付き、六幻を握る手に力を込めた。 「誰だ、てめぇ…」 「神田…?僕です、アレンです。」 アレンは神田に歩み寄っていく。 神田の表情が段々険しくなっていく。 「俺のこと知ってんのか…?」 「神田…?何言ってるんですか…?まさか…覚えてないんですか…!?」 アレンはそこで立ち止まる。 アレンの胸にあるローズクロスを見て神田の表情が変わった。 「その胸…てめぇ、エクソシストか?」 六幻を抜き、構える。 「神田…?」 「てめぇは、ここで死ね。」
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| おもちゃ |
「ユウ」 人形のように、ただ黙って座っていた神田に、ティキは声を掛ける。 神田はゆっくり振り返り、ティキを見ると、少しだけ笑った。 「ティキ…何だ…?」 「お仕事。ここ行って。」 と言ってティキは千年公から預かったカードを差し出した。 「イノセンスが見つかったんだってー。千年公も人使い荒いよなー。」 「ティキ。エクソシストがいたら…どうすればいい…?」 ぼやくティキに、神田は問う。 「あぁ〜、殺っちゃえば?」 適当に返事をする。 「…そうか。」 頷くと席を立ち、六幻を握る。 「えっ!?ユウ、もう行くのか?」 神田は何も言わずに出て行った。 ティキは椅子の背もたれに寄りかかって天井を仰いだ。 「エクソシストね…ユウもエクソシストなのに。」 呟くように言って、神田の後を追った。 俺は何か大切なことを忘れている気がする。 でも…目が覚めた時には、あそこにいて、あいつがいた。 俺は何を忘れているんだ…?
神田にはこの三日より前の記憶が無かった。 解ることは、自分が誰なのかと誰に拾われたかぐらいだ。 記憶が無いのだから、周りにいるティキ達の言うとおりにするのが一番だろう。 だから、イノセンスの破壊を行うのだ。
団服を着たアレンは司令室にいた。 コムイは机に肘をついている。 「アレン君。任務に行ってもらうよ。」 「こんな時に…ですか…。」 アレンはコムイに挑むような視線を向ける。 コムイはやんわりと笑って話を続ける。 「こんな時だからこそ、だよ。」 「わかりました…。」 アレンは団服を翻し、任務に向かった。
「神田……。」 自然と口からこぼれる言葉。 恋人が消えたのが、こんなにも、辛くて悲しい。
はぁ…。 なんて文章だ…。 吐き気が……
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| 久々に〜。 |
久々にDグレ関連の話をUPしたいと思います〜。 ラビの誕生日祝いかというとそうでもない((オイ 蜻蛉さんとお約束(?)していた神アレ話でーす。 相変わらずまとまりの無い文章と、意味不明な設定&世界観をお楽しみ下さい(楽しめない)
一応どんな感じの話か説明を…(読んで後悔されたら困るので。)
神アレです。そして、死ネタ。 神田とアレンは相思相愛(この時点でダメさ満々) 神田がノアに連れ去られてしまうという無茶な設定。 原作とは全く、ホントに全く関係ありません。 全ては僕の妄想。キャラだけですよ、ホント。
それでは、どんとこーい!!という勇気のある方だけどうぞ。
「ティッキ〜、なぁに?それ〜。」 部屋に入ってきたロードは、ティキの横に座る人間を指差して言った。 「ロード…コレか?ユウっつうの。綺麗っしょ?」 隣に座っているユウの頭を撫でながらティキは微笑む。 ロードもティキに笑いかける。 「へぇ。新しいおもちゃかぁ…。」 ロードは嬉しそうにユウの黒髪を引っ張った。
おもちゃ
「コムイさんっ!!神田はどうなったんですかっ!?」 アレンは司令室に入るなり叫んだ。 科学班班長のリーバーとなにやら話し込んでいたコムイはアレンに視線を向ける。 「アレン君…僕達も必死で探しているんだけど…」 「神田がノアに連れ去られて三日も経っているんですよ!?」 司令室にアレンの声が響く。 「それなのに…生きているかさえ判らないなんて…っ」 言い辛そうにコムイは口を開いた。 「アレン君…神田君はノアに連れて行かれたんだ…生きてる確率は……」 コムイが言い切る前にアレンは首を大きく左右に振り、目を瞑る。 「嘘だ…嘘だっ!!」 叫んで司令室を飛び出すアレンに、誰も掛ける言葉が無かった。
三日前、神田は一人で任務へ向かった。 そして現地にいたファインダーから連絡があった。 現地でノアと遭遇、交戦の後神田が連れ去られたと。
アレンは自室へ向かう途中、何度も神田の名を呼んだ。
とりあえず今日はここまでで。 何かヤバイなこの文章…。 過去の自分がめちゃくちゃ恥ずかしい…。 文章下手にも程があるだろう…(今も大して変わらない)
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| オリキャラに20+10の質問 |
オリキャラに20+10の質問第二段です☆ 今回は蓮の希望通り雪樺に答えてもらいます♪
オリキャラに20+10の質問
01:お名前を教えて下さい。
雪樺(セッカ)
02:皆には何と呼ばれていますか?
雪樺。無名の殺し屋
03:性別・年齢・生年月日・血液型・身長は?
♀ 18 2010.11.4 A型 172cm
04:特技や必殺技はありますか?
記憶が消せる 普段使うのはナイフだ
05:趣味は何ですか?
特に…
06:よく着るのはどんな服ですか?
制服・仕事着にしてるワンピース(蓮が選んだ)
07:好きな言葉は?
弱肉強食
08:好きな場所は?
家
09:好きな食べ物は?
野菜
10:好きなタイプは?
蓮みたいなやつ…?
11:苦手なタイプは?
依頼者。
12:気になっている人はいますか? ……いる……
13:その人は自分をどう思っていると思いますか?
かなり好きだと…
14:その人とはどういう関係になりたいですか?
今のままで十分だ
15:愛する人より先に死にたい?後に死にたい?
先。蓮にはたくさん生きてもらいたい
16:何か宝物はありますか?
ナイフ・小銃
17:何か弱点はありますか? 蓮の名前を出されると…
18:何か悩みはありますか?
依頼者が増え続けていること 19:何か目標はありますか?
殺し屋を辞める 蓮と一緒に平和に暮らしたい
20:お疲れさまです。ここまで答えた感想をどうぞ。
お疲れ様。
21:実はまだ続きます。よろしいですか?
ちっ… 22:初体験はいつでした?
……初体験……?11だったか…?
23:お酒はいけるクチですか?酔っぱらった時どうなりますか?
どれだけでも 酔うと、蓮に絡むらしい(記憶なし)
24:攻めですか?受けですか?
…攻め…?じゃないのか?
25:お風呂に入っている最中、異性が間違えて入って来ました。どうしますか?
安心しろ 一撃で殺す 26:突然大金を手に入れたらどうしますか?
必要ないな 27:何もない部屋で10時間過ごせと言われたら何をしますか?
絶対無理だ
28:誰かに何か言いたいことは?
蓮に無理するなと
29:誰にも言えない秘密…ありませんか?
無名の殺し屋の正体
30:今度こそ最後です。お疲れさまでした!
なかなか楽しかったな
その後の雪樺(★)と蓮(☆) ☆ ちょっと雪樺!!何!?この『初体験は11歳』って!! ★ 何か可笑しいか? ☆ 可笑しいし、私以外の男と!! ★ …は?何の話をしてるんだ? ☆ だから、初体け…ねぇ…もしかして、初めて殺しをやったの11歳? ★ だからそう言ってるだろ? ☆ …なんだ〜びっくりしちゃったわ。 ★ それ以外なんの意味があるんだ? ☆ うふふ。教えてあげるわ♪
耳打ち中
★ なっ!?? ☆ 雪樺、顔あか〜いww ★ そういう意味だったのか…!! ☆ なんなら、今からする?(笑) ★ 蓮っ!!
小ネタ終了。 初体験を勘違いしちゃう雪樺が可愛いなぁと思って書きましたww
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| 05 近所の犬に挨拶 |
05 近所の犬に挨拶
最近の日課
“近所の犬に挨拶”
なんて 子供じゃないんだから
それでもニコニコしながら話す君が 可愛いなぁ
なんて思ってることは内緒
その犬も なんだか懐いてきちゃうし 可愛いなぁ
なんて 思ってるのは見ないふり
毎日が犬と挨拶で始まる
なんて
平和すぎていいんじゃない?
朝5題終了〜ww ここからいただいてきました。 酸性キャンディー http://www.ictv.ne.jp/~dusk_017/
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| 04 コーヒーと牛乳 |
04 コーヒーと牛乳
コーヒーが飲めない 君 と 牛乳が飲めない 僕 いつも二人言い合いになって 結局はアホらしいと落ち着いて
そんなところも好き過ぎて
今日もそんなことで朝から言い合いになる?
『いつまでも成長しないよね。』
そう言って、君はコーヒーと牛乳を混ぜた
『これなら、いいでしょう?』
そして君は苦い顔をしてコーヒー牛乳を飲み干した
ふと、この文章を打ちながら、ある人に言われた言葉を思い出しました。 この文を読んだある人が、 『この文章、柔らかくていいんだけど、ウミっぽくない文章だよね。』
…全くその通りですが…僕だって、ちゃんと中3の女の子っぽい文章書きますよ? ただ、恥ずかしいんで見せてないだけですよ。
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| 03 覚えたての味 |
03 覚えたての味
あまり料理が得意じゃない そう言って恥らう君を僕は笑って受け止めた
次の朝には君の作った朝食を一緒に食べて 目玉焼きがしょっぱいね と言って笑いあった
最近よく作るのは 覚えたての味がする お味噌汁 やっぱり少ししょっぱくて また二人で笑うんだ
さぁ 今日もいつもの朝が始まる
何だ、このまとまりの無い文章は…。 自分に吐き気がするぜ。乙女チックにも程があんだろうが。 でもこの文は、自分の切実な願いだったりもします…。 全くってわけじゃないんですが(ここ重要)料理できないんで…
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| 02 朝の空気より綺麗 |
朝の空気より綺麗
朝の空気を思い切り吸い込んで 目を覚ました俺に 極上の笑顔を見せる君
『朝ごはん、できてるよ?』
そう言って笑う君が 朝の空気よりもキレイで
時々
メマイ が する
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| 01 おはようダーリン |
01 おはようダーリン
目覚めの言葉 あなたと、わたしの、一日が始まる言葉 それは、わたしにとっての魔法の言葉
『おはよう、ダーリン』
ちょっと恥ずかしいけれど あなたも返してくれるから
『おはよう、ハニー』
ちょっとだけ 特別な気分を味わえるの
これは…書いてる自分が一番恥ずかしいです… ヤバイっすね…誰だ、これ。
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| オリキャラに20+10の質問 |
面白そうだったので、やってみよう!! ということになり、お借りしてきましたww 今回は蓮に答えてもらいます。
オリキャラに20+10の質問
01:お名前を教えて下さい。
蓮<レン>です♪
02:皆には何と呼ばれていますか?
蓮、椿ちゃんかな。お店では椿って名前だから♪
03:性別・年齢・生年月日・血液型・身長は?
♀ 18 2010.7.9 AB型 165cmぐらいだったかな?
04:特技や必殺技はありますか?
営業スマイルは得意よ? 必殺技は…ヒールで踏み付けたりはよくやるわね。
05:趣味は何ですか?
雪樺で遊ぶこと♪(黒)
06:よく着るのはどんな服ですか?
制服とドレス(?) 一応、学生だしね。
07:好きな言葉は?
雪樺♪それから…愛してるとかも好きかしら。
08:好きな場所は?
雪樺と一緒にいられるなら、お墓でもいいわよ?
09:好きな食べ物は?
甘いもの♪幸せになるのよね。
10:好きなタイプは?
タイプ…っていうより、自分と相性のいい子。 ツボだわって思う子も♪(←雪樺だね)
11:苦手なタイプは?
しつこいお客様。
12:気になっている人はいますか? いるわよ?雪樺っていう可愛い子が。
13:その人は自分をどう思っていると思いますか?
好意は持ってくれてると思うけどね…
14:その人とはどういう関係になりたいですか?
何でも言い合える仲よね。 そして、恋人♪
15:愛する人より先に死にたい?後に死にたい?
ホントは、先がいいんだけど、あの子はきっと先にいなくなっちゃうから… あの子の分までこの世を楽しむかしらね。
16:何か宝物はありますか?
雪樺とのツーショット写真
17:何か弱点はありますか? 無いわよ?(黒)
18:何か悩みはありますか?
雪樺となかなか会えないことね。
19:何か目標はありますか?
お店のNO.1になることかしら。
20:お疲れさまです。ここまで答えた感想をどうぞ。
楽しかったわ。これ、雪樺にもやってね?
21:実はまだ続きます。よろしいですか?
別にいいわよ?
22:初体験はいつでした?
14だったかな?お仕事だった気がするわ。
23:お酒はいけるクチですか?酔っぱらった時どうなりますか?
お仕事だからかなり飲むわ。未成年だけど。 雪樺の前でしか酔わないけど、かなり甘えるらしいのよね…
24:攻めですか?受けですか?
受け…?なのかしら。 雪樺を弄ってるのは私がSだからだし…
25:お風呂に入っている最中、異性が間違えて入って来ました。どうしますか?
普通に『こんにちは〜』って営業スマイル。
26:突然大金を手に入れたらどうしますか?
いらないから。必要な人にあげるわ。
27:何もない部屋で10時間過ごせと言われたら何をしますか?
無理。
28:誰かに何か言いたいことは?
雪樺に生きて帰ってきてねって。
29:誰にも言えない秘密…ありませんか?
年誤魔化してキャバクラで働いてることぐらいかしら。
30:今度こそ最後です。お疲れさまでした!
楽しかったわ。絶対、雪樺にも答えてもらってね??
こちらからお借りしてきました。 『exhi-Bits.』 http://exhi-Bits.egoism.jp 僕も書いてて楽しかったです♪ 次はきっと雪樺。蓮が二度も言ってたし。
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| 誰よりもあなたを |
16.愛してるわけではないけれど
好きか嫌いかって言ったら、好き。
愛しているかって聞かれたら、“NO”と答える。
春のことは、好きだし、愛していた。
でも、それは過去のコト。
秋のコトは、好きだけど、愛しているわけじゃない。
そして、これは今のコト。
例えるなら、愛と恋の違い。
秋との出会いは最悪と言ってもいい。 春との別れは、最悪だった。
都合がいいと言われればそれまでかもしれない。
だけど。
愛しているわけではないけれど。
あたしは秋と一緒に過ごせて幸せだ。
出会いはアレでも…過去は過去。
今は…この『恋』があたしの支え。
『愛』は砕けて散ってしまったけど。
あたしの隣には、秋がいる。
END
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| 誰よりもあなたを |
15.好きだと泣きながら。嫌いだと微笑んで。
「ナオ……?」
涙が滴り落ちて、秋はナオが泣いていることを知った。
「ア…ハハハ…最悪………」
ナオは濡れた瞳を手で隠す。
「ナオ………」
切ない声で、秋は名前を呼ぶ。
「秋……あたしも、秋のコト……スキなんだと思う……。」
「ナオ…」
ほっとした様に、名前を繰り返す秋に、ナオは向き直る。
「でも………あたしは、シュウのことを愛してたの………。今も…愛してるのは……………」
掛ける言葉がわからなくて、秋は黙る。 ナオは、そんな秋に笑いかける。
「あたしは…こんな自分がキライ。」
そう言って微笑む。
好きだと泣きながら。 嫌いだと微笑んで。
そんな不器用な彼女が愛しい。
「ありがとう。こんな俺なのに、好きだって言ってくれて。」
秋は正面からナオを抱きしめる。
「キライなんて言うな。俺が悪かったんだ。ナオを苦しめたのは俺だ。」
そう言って、秋はナオに自分の過去を話した。
「こんなことを話したって、言い訳にしかならないことは解ってる。俺は最低だ……。」
ナオを抱いたことを、酷く後悔していた。
なのに、ナオを好きになってしまった。
「…秋……。」
ナオも同じだった。 春との仲を引き裂いた憎むべき相手は秋なのに。
それでも、一緒にいる間に惹かれていった。
「それでも…やっぱり秋が好き…だよ…。」
ナオは今までに無いくらい優しく笑った。
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| 誰よりもあなたを |
14.予想以上に最悪
秋は、ナオを水族館に連れて行った。 ナオは子供のように笑った。
「秋、秋っ!!」
何度も、秋の名前を呼んだ。
水族館から程近いファミレスに、二人はいた。
「ナオ…本当にファミレスなんかでいいのか?」
レストランに行こう、と誘った秋に、ナオはファミレスでいいと言った。
「え?別にどこでも同じ。てか、本当は、昼間久しぶりに楽しかったから、それ以上を望む気になれないんだよね…。」
ナオはそう言って、パスタを口に運ぶ。 そんなナオを見て、秋は愛しそうに微笑んだ。 ナオを見ていると、自然と言葉がこぼれる。
「ナオ…ごめん…ありがとう……。」
ナオは、秋の言葉を理解出来なかった。
「何で…謝るの?今日、楽しかったけど……?」 「…いや…何でもない……。」
秋は苦笑いを浮かべた。
その後、他愛も無い会話をしながら食事を終えた。 ナオは、この後ホテルに行くんだろうと思っていた。 だが、秋は車を知らない場所へ走らせる。
「秋、どこ行くの?」 「…俺の家。」
秋は運転しながら、短く答えた。
「お邪魔しまーす……。」
初めて来た秋の家は、すごく殺伐としていた。 玄関の扉を閉めると、秋は後ろからナオを抱きしめた。
「ナオ……ごめん……」 「しゅ…秋……?」
ナオは、秋の腕にそっと手を添えた。 秋は、覚悟を決めるように、深呼吸をしてから口を開いた。
「ナオ………好きなんだ……。」
「え………?」
空気がゆっくりと流れる。
「今まで…何をしてきたか、自分でも解ってる…ナオには辛い思いしかさせてない… 俺は最低なことをした……だけど………どうしても…好きなんだ………!!」
震えている秋の声。
ナオは、気付き始めていた自分の気持ちを確信した。
涙が一筋、頬を伝う。
「ハハハ………予想以上に最悪だよ……秋………」
渇いた笑いと共にそう言った。
NEXT 15.好きだと泣きながら。嫌いだと微笑んで。
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